LONG INTERVIEW

「学校」はなぜ、
ガラパゴスとなってきたのか。

事務室事務長(バックオフィスマネージャー)

Daisuke Kobayashi

〈プロフィール〉
奈良県出身。高校時代から水球選手として活躍。大学院ではスポーツ医学を研究する。大学院に在学中から、日本アンチ・ドーピング機構の仕事に携わる。2014年、法人事務職員兼水球部監督として、井之頭学園に入職。2025年度4月より現職。藤村女子(※2027年4月吉祥寺湧水に改称予定)水球部監督時代には、国体優勝、オリンピック選手を育成などの結果を残す。

学校という所は、授業料と定員は決まっているし、年間スケジュールも基本的には決まっているので、ルーティンでまわすことで1年終わろうとすれば、終われるんですよね。同じ事務方でも、一般企業とはまったく違います。僕自身も、水球部監督時代は、正直、仕事の方は、言われたことを淡々とこなす日々でした。ところが、学校改革がスタートしてからの2年間で、学校がどれだけ、民間企業を中心とした社会から隔絶された存在か、ということがよくわかるようになった。

学校を良くするためには、事務方の人間も、数字を見て、世の中の動きを理解して経営に参画することが必須です。それができるようになって初めて、本校が社会に対して寄与できる存在になることができるのです。

そして、スポーツは社会に貢献できる価値ある文化ではあるけど、自分のごく近い子どもたちなど限定的になりがちではないでしょうか。スポーツは、ある意味で自己満足の世界でもあり、社会に出たときに汎用性がないと気づきました。たとえば、ビジネスとして考えると、マネタイズがうまくできていない部分が大きいのは、そういうことなのだと思います。

「いい教育・結果を出しているから他のことは興味がない」ではなく、いい教育や社会的インパクトを残そうと思ったら、お金も設備も必要なんです。お金をかけずにボランティア精神でやる美学は、経営ではありません。どうすれば、収益事業を拡大できるのか。 優秀な仲間を集めてきてそこで子どもたちが活躍できるようにするためには、何をすればいいのか。学校法人として、どう価値提供していくのか。僕自身も、本当にゼロベースからスタートして、経営陣から厳しいフィードバックも受けながらなんとかくらいついてきて、この2年間で、世界観が変わりました。

同じ水泳コーチとして出会い結婚した妻は、民間企業の営業職に転職したので、、僕よりも一足先に世の中のことが良く見えるようになりました。僕の話すことが、この2年間で変わってきた、と言われます。今までは、水泳指導を軸とした会話が多かったですが、今は、もっと本質的なものは何かとかを、妻ともすごく話すようになりました。子どもたちの教育についても、夫婦でよく話すようになったので、子どもたちとの会話も変わってきていると感じます。

うちは、夫婦どちらも体育会系なので、ガツンと言ってしまうことも多かったんですけど、今は、保育園に通っている息子に対しても、なぜそれを今やってるのか?今、どういう感情なのか?ということを、もっと知りたくなります。この子は今どんな段階で、何ができるのか。親も一緒に考えながら、この子たちがこれから、どんな未来をつかんでいくのか、とても楽しみです。

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