LONG INTERVIEW

学校は、一番おもしろいと思うことを、
大人も子どもも一緒にやれる場所。

理科(物理)教員

Yukihiro Shibata

〈プロフィール〉
北里大学理学部物理学科卒業
海の近くで育ち、生き物に興味を持つようになる。大学卒業後は、理科の教員として、神奈川県の私立高校、県立高校で教鞭をとる。物理のおもしろさをいろんな人に広めたくて、教員になった。物理と色彩感を繋げた「物理×アート」授業をプロジェクトとして取り組むなど、教科の枠を超えて、理科の世界のおもしろさを世の中に伝えていくことに、無限の可能性を感じている。

母親の実家が房総半島の海の近くで、子どもの頃は、目の前の磯で、生き物捕まえてその場で焼いて食べたり、刺されて怪我したり、サバイバルなことも結構やってました。

船乗りだった祖父がそういうことの達人だったので、なんでも教えてくれたんです。僕の人生に大きな影響を与えた存在で、去年の春に他界したんですけど、今でも、会って話したくなります。僕も、祖父みたいに、この世に生を授かったからには、出会った人に少しでも影響を与えられたらいいな、と思っています。

自分の知的好奇心にそそのかされてやったら、なんだって面白いですよ。理科だってそう。お勉強としてやるとおもしろくないけど、海でわけわかんない生き物に刺されて、こいつなんなんだ?なんで刺してくるんだ?って調べたら、ちゃんと理由があって、そこで初めておもしろくなるんですよね。そうやって、生き物や自然と接してきて、その結果、理科大好き少年ができあがりました。だって、自分の知らない世界をどんどん知ることができるのって、すごく楽しくないですか。

僕は、最初の授業ではいつも、「物理の教科書は、この世界の「取り扱い説明書」なんだよ」って言うんです。物理は、世の中にある揺るがせないルールを、言葉とか数字でぜんぶ説明しちゃうんです。すごいでしょう。理系とか文系とか関係ないんですよね。最近、文理融合とか、横断とか言いますけど、自然界にはもともと文系理系の境界線なんて、書いてないでしょう? だから、吉祥寺湧水の教科横断型で体験重視の授業は、僕自身もすごく楽しみなんです。

吉祥寺湧水の面白いところは、こういう学校もあるよっていうのをモデルのひとつとして、形にできることだと思っています。自然界と同じように、今、教育業界や世の中にあるカテゴリや境界をどんどんぼかしてやっていったら、こんな楽しい学校になったよ!って、日本に、世界に示していく。これが、僕が今、やりたいこと。学校全体が、巨大なラボみたいな感じ。学校って、一番おもしろいと思うことを、大人も子どもも一緒に楽しめる場所だと思うんです。その先に、一人ひとりの個性が花開く未来があって、個々が最大限のパフォーマンスを発揮できたら、世の中全体が良くなるんじゃないか。

今、いろんな先生がいて個性がぶつかりあっている職員室に入るのが、僕は、毎日、楽しみで仕方がありません。

担当プロジェクト

アートプロジェクト

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